五等分の花嫁を観てしまいましたという話
久しぶりの飲み会。
相変わらずビールがうまい。
友人と酒を交わす機会も減ったので、いつも以上に楽しかった気がする。
ひとしきり盛り上がった後、アニメの話題になり、『五等分の花嫁』を勧められた。
友人は、ここぞとばかりに作品の良さを語り始めた。
アニメは、人並みに好きな方だが、語られたところですぐにオタクにはなれない。
「へー、おもしろそう。」と渾身の真顔で応答する。
それに気がつかない友人をしり目に、砂肝を串から外す。
隣で華麗に念仏を唱えている友人に気を取られたせいで、砂肝はきれいな放物線を描きながら、旅立っていった。
丁寧に焼かれた彼を口にすることができなかったことは悔やまれるが、この一世一代の捨て身のおかげで、念仏製造機がとまったので、彼の死は無駄ではない。
『五等分の花嫁』か。
人気のアニメという認識ではあったが、今更観たところでという思いが強かった。
というか、あんまりアニメとか観ないし。
なんだかんだありつつ、観てあげてもいいだろうと思いながら、店を後にした。
案の定、友人が語っていた良さは、その日のうちに全て忘れた。
ごめんな。
だから、俺は友達が少ないのか。まあいいか。
そして、観た。
とりあえず観た。
なにこれ、
超好きなんですけど。
2期までぶっ通しで見てしまった。
ほんてこった。
俺が念仏製造機になってしまいそうだ。
御託を並べるのは好きじゃない。
だからあえて語らない。
ここまでくれば、言いたいことわかるだろう。
一回観てみ?