とりあえず読んでほしい貫井徳郎の小説

今日は、貫井さんの小説の話でもしましょう。

初めて読んだ作品は、『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』。当時、貫井徳郎という作家のことは知らなかった。完全に表紙買い。

この本は、結婚・日常をモチーフにしたホラーテイストな怖い話がメインの短編集だ。

この本をきっかけに色々な貫井作品を読んだ。その中から、何冊か紹介する。

別の機会に、ほかの作品も紹介したい。

 

【とりあえず読んでほしい貫井徳郎の小説】

 

 

 

『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』

初めて読んだ作品。

短編ながらも、それぞれにインパクトがある。後味は決して良くないが、その味がクセになる。日常をベースにした人間の怖さが楽しめる。

 
 

『慟哭』

貫井徳郎のデビュー作。これがデビュー作ってすごいな…ってなった。

ミステリー好きは、一回読んでほしい。

 

 

『乱反射』

2019年にドラマ化もされた。

様々な登場人物の視点から構成されているが、読みづらさを感じさせない。

”誰かの行動が、誰かに影響を与えている”

そんな他者のエゴが積み重なっていく展開に、人間の嫌な部分を直視させられる。

重いテーマであるが、深く考えさせられる作品。

 
 

『愚行録』

直木賞候補にもなった作品。妻夫木聡満島ひかり主演で映画にもなっている。

一家惨殺の未解決事件を中心として話が展開される。人間の本性が浮き彫りになっていく様子は面白く、ページを捲る速度も知らず知らずのうちに早くなるに違いない。

愚行録というタイトル通り、ずっしりとした重みがある作品。

 

 


www.youtube.com

 

 

 

『明日の空』

暗い作品ばかり紹介したので、最後にこれを。

じんわりと心地がいいミステリ。

謎が紐解けたときの、そういうことだったのか…という感情を味わってほしい。

切ないけれど、前を向いて生きたくなる一冊。貫井作品の中では明るいミステリー。

 

 

 

紹介した5作品、ぜひ一度読んでみてくださいませ。