『奇書』から読み解く歴史の本
昔の常識が、今では非常識なっていることは多い。
電車で喫煙できたり、テレビで裸の映像が流れたり。
数十年の間で、生活が一変することも珍しくない。
それは、本に関しても例外ではない。
時代によっては、『名著』ともてはやされる本も、今となっては『奇書』と位置付けられる本もある。
そんな観点から、歴史を学べる本がこちら。
『奇書の世界史』
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この本を一言でいうと、
時代の流れで、奇書または名著となってしまった本を取り上げた一冊。
さっきも同じようなこと言ったけど、そういう本だから仕方ない。
本書で紹介されている奇書には、時代における価値観の違いが色濃く表れている。
奇書を通して、世界の歴史、価値観の違いを知ることができる。
教科書では学べない歴史の面白さが味わえるのがいいところだ。
昔のことばかりではなく、現代の奇書についての話も載っている。
本書では、何冊も奇書を取り上げているが、
自分のおすすめは、『軟骨を拭うスポンジ』という本についての話。
現代人からしたら信じられない話だが、歴史が感じられて面白い。
馬鹿じゃんって思うかもしれない。
でも、未来人からしたら現代の自分たちも馬鹿なことをしているはずだ。
未来から見るからこそ、味わえるおもしろ話をぜひ味わってほしい。